任天堂は1月30日に開催した経営方針説明会において、同社が持つ豊富なキャラクターIPを積極的に活用していくという方針を明らかにしました。(続きへ…)
岩田社長は、任天堂が今のように豊富なキャラクターIPを持っていると言われるようになった背景には「どちらかというとキャラクターの価値の毀損のリスクも大きいキャラクターIPのライセンスビジネスに対しては消極的なアプローチを採り、自社の厳選したソフトを中心に登場させることでじっくり育ててきたアプローチが、これまでのところ運良く実を結んでいる」という側面があると説明。
しかし、今後はこれまでの方針を変え、自社キャラクターIPのライセンスビジネスに対して、適切なパートナーを能動的に探すことも含め、より積極的な展開を行うとのこと。さらに、これまではライセンスしないと決めていた分野、例えばデジタル分野におけるライセンスなども直接の競合関係ではなく、Win-Winでやっていけるものについては、例外とせずに柔軟に対応する考えであることも明かしています。
この「デジタル分野への活用」について、株主より「デジタル分野へのライセンスアウトをするに当たっての方針を教えて欲しい」と問われた岩田社長は「申し出を全て受けるわけではない。例えば、中長期で考えた時“お客様を笑顔にできる商品であるのかどうか”ということを判断させてもらう。それから私たちのコアビジネスと直接の競合関係にならないかどうかという点でも検討する。世の中でいろいろなキャラクターIPを持つところは色々なライセンスを考えると思うが、それと大きく変わらないと思う」と回答。加えて「その意味では、今までは絶対なかったということが、おそらくこれから1年以内に色々起こると思うし、既に進んでいる話もある」としています。
◆関連リンク
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2014年1月30日(木) 経営方針説明会 / 第3四半期決算説明会 ・
2014年1月30日(木) 経営方針説明会 / 第3四半期決算説明会 質疑応答