九条一馬氏がアイレムを退社。創業メンバーとして新会社「グランゼーラ」を立ち上げ

アイレムソフトウェアエンジニアリングのゲームクリエイターで、『絶対絶命都市』、『バンピートロット』などの開発に携わったことで知られる九条一馬氏が、同社を退社し、創業メンバーとして新会社「グランゼーラ」を立ち上げたことが、プラチナゲームズ稲葉敦志氏のツイートにより判明しました。

稲葉氏は「今日は大切なことをツイートする。プラチナゲームズのことではないがゲーム業界のこと。多くの人に知ってもらいたい」と前置きした上でツイートを開始。そして、先に述べたように、アイレム時代にお世話になったという先輩ゲームクリエイター・九条一馬氏の動向を明かしました。

グランゼーラ公式サイト

■設立にあたって

ゲームなら思いついたことをすべて実現できる。この度、私ども有志による新しいゲーム会社「株式会社グランゼーラ」を石川県金沢市に設立いたしました。

私たちは、今までに幾つかのゲームソフトを作って参りました。そして、ある確信を得ました。
－ ゲームというメディアなら思いついたことをすべて実現できる！ －

想像できたものであれば、必ずプレイしていただくことができる。ゲームという伝達方法に大きな可能性を感じています。

そして、ユーザーさんが能動的に参画してくださるのも ゲームの強烈な特徴だと思います。

私たちは、これまでの活動の中で、毎年エイプリルフールに巨大なイベントを 催していました。これらの活動についてもＷｅｂからゲームメディアへと展開の範囲を広げることで、参加していただいている皆さんと強烈な体験を共有し、 共に密度の濃い時間を作り出すことができる！と感じました。

だからこそ、ゲームならば、思いついたこと、 望んだものを実現できる、そう信じて、いや思い込んで突き進んで行きたい。

私たちのやりようはあまり賢くないかも知れません。やりたいこと、思い込みを実現する・・・そのために会社を作る・・・だけど、この行動の流れ自体が私たちの存在を定義するものだと思っています。

私たちは、こんなものを世の中に出していきたい。

・賛否両論あるもの
・弱点があっても、それでもなお惹きつけられる強烈な魅力があるもの
・プレイする人が、ゲーム側が決めたことを押し付けられて

否応なくゲームを進めるのではなく、自分の感情をゲームに反映できるもの

・プレイする者と制作する者が一緒に興奮できるもの、一緒に興奮できる体験
・他のゲーム、娯楽に飽きてきた時に選択肢となりえるもの

おもしろさ優先主義。賢くなりすぎずに、「バカなヤツらだ」と褒めてもらえる娯楽創造集団でありたいと強く思っています。
今後の私たちのきわどい活動にご期待ください。

代表取締役　名倉　剛　＆ ゲームデザイナー　九条一馬

社名の「グランゼーラ」は、九条氏がゲームデザイン・プロデューサーを務めた『R-TYPE TACTICS II』に登場する“グランゼーラ革命軍”からとったものと思われます。また、代表取締役の名倉剛氏は、アイレム横丁の責任者を務めておられた方のようです。